着物トートバッグのもち手を作ります。太さ、長さは基本自由にできるのがハンドメイドのいいところです。
今回はせっかく「着物リメイク」なので反物の幅を利用した太さにしてみました。

革をちょこっとつけると、つくりがしっかりしている感じになって高級感もでるので素敵ですよ♪
着物の生地はそれ自体だと薄くて柔らかいので、芯を貼ります。芯の貼り方については着物リメイクのコツの、「着物の生地をしっかりさせるには」のところで書いています。生地よりひとまわり大きく貼ってから余分なところをカットするのがコツです。
いろいろな芯の種類を使い分ける
大きめトートバッグにはアイロン接着タイプの芯を使いました。
|
布地(厚)アイロン接着ハードタイプ |
広い範囲に貼るので、失敗が少ないアイロン接着タイプが基本的にオススメです。
今回のバッグは小さめだったので、シールタイプのスライサーを貼ってみました。
ハリがあって、生地がとってもしっかりするので見た目はいい感じになるのですが、やっぱり貼るのがむずかしい。。。着物の生地が柔らかいので地直しをちゃんとしてても裏にシールを貼るとどんどん歪んでくるんです。何回か貼り直ししてなんとか成功。iPhoneとか携帯の画面に貼る保護シールが得意な人にはむいているのかも。
コツは、ずれるのを考慮して、芯も生地も少し大きめにカットして、シールを少しずつめくりながら貼っていき、最終的に作りたい生地の大きさにカットしてつじつまを合わせるのがいいかと思います。1センチとか余裕でずれます。
あと、スライサーはシールの糊がついているので、縫っていくうちにミシンの針に糊がついてきます。針に糊がついたままだと、ミシンの故障の原因になったりうまく生地が進まなくなるので、時々針をはずして100均の万能オイルとかで糊をふき取る作業が必要です。
貼る芯によって仕上がりの雰囲気が変わるので、仕上がりと扱いやすさのバランスで芯を選んでくださいね。
トートバッグのもち手を作る
バッグの本体にはスライサーを張りましたが、もち手は何回かに折ってミシンをかけるので、洋裁で使う一般的な薄手の芯を貼りました。
38cm(反物の幅) × 52cm(もち手の長さ+縫い代)の状態で芯をアイロンで貼り、反物の幅を2つにカットします。これで同じ長さのもち手2本分になります。

端を1cm折ってアイロンをかけ、水平方向に半分に折ってアイロンで中心に折り目を入れます。

水平方向の中心に向かって、左右の端を折ります。

それをまた半分に折って、5mmの端ミシンを1周かけます。

もち手用の革の裏に、中心の印をつけます。端に5mm幅くらいの両面テープを貼ります。ない場合は普通の両面テープを細く切ってください。革にマチ針が使えないので、縫いズレさせないたいめに両面テープを使います。

もち手用の革の上端の中心を、先ほど作ったもち手の中心とあわせて、革の端5mmくらいのところをミシンをかけて固定します。

裏に返して、左右の端からそれぞれ16cmのところにマチ針などで印をつけます。

左右の端から16cmは縫わずに、真ん中の部分を半分に折り、生地だけを5mmの端ミシンで縫い合わせます。

このとき、ひっつけてある革は一緒に縫わないでくださいね。

いま、こんな状態です。立体的になってきました。

つけておいた革を持ち手に巻きつけます。きつすぎず、ゆるすぎず、巻き寿司をつくる感じです。ところどころ両面テープを貼ると綺麗に巻けますよ。

巻き終えた端にステッチをかけます。見えるところなのでここが一番緊張します。かなり厚くなっているので返し縫いは厳しいので、返し縫をせずに糸を長めに出しておき、あとで糸を針に通して手縫い針で返し縫をして糸端を処理します。
家庭用ミシンではこの厚さは通らないかもしれないので、そんなときは無理にステッチをやめて、
|
カシメ(足長タイプ・大)20個打具付 |
足長タイプのカシメで端を留めるという手もありますよ。
それか、革ではなく布で巻くという方法なら家庭用ミシンでもステッチをかけられる可能性アリです。
まとめ
バッグ作りでいつも思いのほか時間がかかるのが持ち手です。市販のものも作りたいものによっては使いますが、苦戦したぶん出来上がりの達成感がちがいますよね。革を使うときは、水でお洗濯を想定していないので両面テープを仮止め用に結構使います。これもスライサーと同じでミシン針に糊がくっつくのでときどき糊をオイルでふき取りながら作業すると、縫いやすくなりますよ。
パーツの準備が出来たので、次回はいよいよバッグ本体にとりかかります。