帯バッグ

オーダーいただいて、帯バッグをつくりました。「かまぼこバッグ」と呼んでいまして今まで何個も作ってきているのですがパターンに改良を重ね、そろそろパターンが固まってきました。同じ型紙でももち手と帯で雰囲気が全然変わります。これもまた着物リメイクの面白いところ。
帯バッグ

名古屋帯

預かった帯はとっても素敵だったので、ハサミをいれるのに緊張しました。おたいこ部分にどうしても目立つ傷があったので、帯としての役目はそろそろ終わりかな?というかんじだったけどバッグになればまた息を吹き返すはず。

帯バッグの型紙

型紙を置く位置によってもバッグの表情が変わるので、オレンジの花が主役になる側と、ブルーの花がシンプルに出るけれど、表とのつながりを考えてちらりとオレンジの花びらがみえる絶妙ポイントを探して配置しました。

帯の部位名称

今回の帯はこのようなつくりになっていたので、たれのメインの柄を主に使って、バッグの上部ファスナーのサイドには無地部分を使いました。
モノによってはここをまったく違う生地でつくったりもします。

バッグのファスナー

バッグの上部がシンプルになります。

・・・・が、この無地部分をカットして開いたときにびっくりしたのですが、

帯の裏側

内側にも花柄が施されていたのです!見えないところまでこんなことになってる帯って、素敵。作り手の遊び心を感じました。
これを表に使うという方法もあったけど、私もここに柄があるけどあえて秘密にしておくことにしました。(言っちゃってるけど。)

バッグのもち手

バッグのもち手は既製品をつかいましたが、バッグに留めつける部分をそのまま使うには、パーツが大きすぎたので、

バッグのもち手パーツ

すっきりカットして使いました。

帯バッグのつくり方

立体を縫うのがなかなかむずかしいのです。さらにパイピングテープを挟んで、厚めの芯を貼っているのでブレないように縫うのが家庭用ミシンでは難しい。
工業用の足踏みミシンで丁寧かつ、がっつり縫うのが適切です。パイピングなし、薄手の芯にすればもうちょっと縫いやすいかもしれないです。

帯バッグの内側

帯の裏側も綺麗な状態だったので、内布にせず裏側をそのまま活かしてつくりました。そうなると縫い合わせの端が美しくないのですが、そこは全部バイアステープでくるみます。片側はミシンで縫いつけられるけどくるみ終わった端はひたすら手でまつり縫い。

底板を布でくるむ

小さいバッグだしわりとパリッとしているので、底板ナシでも大丈夫かな?とおもったけどここまできたら手は抜きたくないので、底板もカットして和の布でぴっちりサイズに袋を作って包み込みました。

帯バッグの底板

帯バッグを開けたときにちょっと嬉しいかも♪

帯バッグ完成

帯バッグリバーシブル

そんなこんなで両面、顔の違う帯バッグの完成~♪

かまぼこバッグのパターン販売も検討していますが、まだちょっと準備中です。
バッグのオーダーは、帯の状態やご希望の仕上げ方によって異なりますので、随時お見積もりとなります。
お問い合わせフォームからお願いします。

帯バッグ
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