着物の着方の中で、一番大きなハードル、それが帯結びではないでしょうか。 二部式帯(京帯)は、もっと気軽に、もっと簡単にハレの日はもちろん、日常着として着物を着る方にも楽に身につけられる帯です。
お太鼓結びは小紋や訪問着、留袖、ウールにも一番応用範囲の広い結び方です。 袋帯でも名古屋帯でも簡単にお太鼓結びができる二部式帯の結び方をマスターすれば、着物を気軽に着ることができるようになりますよ。
帯は結ぶことで端が擦れてしまいます。二部式帯に作り変えることで、帯を結ぶ部分がなくなり大切な帯を長く綺麗な状態で使うことができます。
胴に巻く部分を30センチ幅ほどに巻くようにたたみます。このとき前中心にくる柄の位置に折り目をつけないようにだけは気をつけてください。胴部分を芯にして、お太鼓部分を沿うように巻いていきます。コンパクトに収納できるのでタンスの中もすっきりし、帯を取り出しやすくなります。
胴部分とお太鼓部分が分かれているので、柄を前中心に持っていきたいとき、左右どちらかにずらして着たいときなど、簡単に柄の位置を調整することができます。
二部式帯は、基本的には胴に巻く部分を後ろ中心から始めますが、少し太めの人や細めの人は巻きはじめる位置を左右にずらすことである程度の体型の振れ幅があっても結ぶことができます。