男着物の反物が手に入りました。しかもアンサンブルを作れる長さがあるので、反物の巻きの太さに驚きました。
写真ではわかりづらいですが、シルクウールの生地なのでしなやかで綺麗な艶があって本当にいい生地です。
反物の幅は、一般的な女性物の着物で約37cmほどですが、こちらは広幅で約41cmありました。
さあ、何を作ろう?
と思って、前々からつくりたかったパンツを作ることにしました。
パンツの製図は後身頃のほうが横幅が広いのですが、37cmだとちょっと厳しくてどこかでつなぎ合わせないといけないけれど、41cmだとギリギリ入るサイズに製図できました。
シンプルな濃紺のパンツだと、どこにでも売っていそうでつまらないので、フリフリをつけます。
格子状に織られている生地なので、ハサミでカットすると端っこがとってもほつれやすいのでカットしたらすぐにロックミシンをかけます。
巻きロックは、上糸をウーリー糸に変えるとほんとびっしりと綺麗に端を巻いてくれるので縫うのが気持ちいいです。
糸取物語の場合は、向かって右から2番目が上糸です。
先ほどのパンツを組み立てて、バランスを見ながらフリルを付けていきます。途中に1段レースも挟んでみました。
出来上がり☆全体をフリルにするとあんまりパンツにした意味がないし、子供っぽく甘くなりすぎるので、個性的なちょっぴり大人のフリルパンツです。
言われなければ男物の着物で作ったとは思わないほど、和風感を排除しています。
フリルがある側の横から見た図です。
シンプル側から見るとこんな感じです。
シンプルなカットソーやニットに合わせて着るととっても個性的でおしゃれです。
たんすに眠っているお父さんやおじいちゃんの仕立てなかった反物、古い男物の着物からでも娘さんやお孫さんの洋服になったりもするんですよ。
こちらの商品、まだ同じ生地でお作りすることもできますし、お手持ちの着物からでもリメイクのご相談承っています。気になる方はお問い合わせくださいね。